労働安全・衛生コンサルタントとは
- 昭和47年に労働安全衛生法に基づいて創設されました。
- 厚生労働大臣が行う高度の試験に合格し、厚生労働省の名簿の登録を受けて開業します。
- 労働安全コンサルタント・労働衛生コンサルタントの名称の下に、事業者の求めに応じ、報酬を得て安全衛生診断や指導を行います。
- もっとも得意な分野を示すものとして労働安全コンサルタントには、機械・電気・化学・土木・建築、労働衛生コンサルタントには、保健衛生・労働衛生工学の区分があります。
- 労働安全衛生マネジメントシステムの内部監査に適当な人材がいなくてお困りの事業場は労働安全・衛生コンサルタントをご利用下さい。専門の研修を受けた労働安全・衛生コンサルタントがいつでもご援助いたします。
労働安全・衛生コンサルタントに依頼するとこんなメリットがあります。
- 社内では得難い安全衛生の専門家の指導を受けることができます。
- 機械のフェールセーフ化など専門的な安全技術指導を受けることができます。
- 社内では気づかない安全衛生上の問題点を明かにし、有効かつ効果的な方法を教えてくれます。
- 必要な時に、必要な事項について頼むことができるので人件費の節約になります。
- 経営に役立つ安全衛生管理を教えてくれます。
守秘義務
労働安全・衛生コンサルタントには、法律により守秘義務がありますので、安心して相談に応じられます。
報酬
顧問報酬、診断報酬、講演料等各業務により異なりますが、依頼者の立場に立って親身にご相談に応じます。
具体的には最寄りの支部にご照会下さい。
事例1 化学工業
A社は、粘着紙等を製造する中小企業で、経営トップの安全衛生意識はかなり高く、それなりに努力はしていたのですが、成果が上がらず、改善指導を労働衛生コンサルタントに依頼しました。
コ ンサルタントは、安全衛生管理体制に問題があることを見抜き、安全衛生管理規程の全面的な見直し、安全衛生委員会の活性化、産業医や衛生管理者の活動の改 善等を行いました。また、塗装機や混合機の局所排気装置等の改善を進めるとともに、輪番による安全朝礼の励行、安全衛生一坪運動の実施等により、従業員の 安全衛生教育に努めました。この結果、安全衛生管理が従業員に浸透し、大きな成果が得られました。
事例2 自動車用部品製造業
B社は、従業員数210名の自動車用変速機の部品メーカーですが、平成7年度に突然休業災害が4件発生し、安全管理特別指導事業場の指定を受けました。トップはこれを厳粛に受け止め、労働安全コンサルタントに依頼して全社一丸となつて改善に取り組みました。
ま ず社長をトップとし、労組3役も加えて社内安全総点検を実施しました。また、安全管理体制の再構築、安全作業規程等の整備、管理監督者安全研修等を実施 し、安全管理にメリハリをつけて、従来のマンネリ化した安全管理活動を打破するように努めました。この結果、休業災害がゼロになつたほか、「安全第一」の 合い言葉で、「決め事が守られない」企業体質ガ改善されました。