安衛コン資料№52 平成29年度労働安全研修会・労働衛生研修会講演集(抄)

刊行のことば

平成29 年度労働安全・労働衛生研修会は,平成29 年8 月5 ~ 6日(東京・日本建築学会会館),9 月2 ~ 3 日(大阪・大阪リバー
サイドホテル)に,合計595 名の会員の参加を得て,2 会場で盛大に開催されました。
労働安全研修会では4 題の講演がありましたが,そのうち行政の講演を除き,橋本晴男講師による「化学物質のリスクアセスメントの戦略的な進め方」,積 栄講師による「農作業における労働災害の実態」及び北村正晴講師による「安全の新しい捉え方とレジリエンスエンジニアリング」の講演,また,労働衛生研修会では5 題の講演がありましたが,そのうち行政の2 講演を除き,岡田邦夫講師による「健康経営とその動向」,茅嶋康太郎講師による「過重労働問題~国が取り組む過重労働対策と過労死等防止対策推進法」及び高橋 都講師による「治療と仕事の両立支援」の講演,以上の速記録及び原稿を取りまとめて安衛コン資料No.52 として刊行し,本会正会員にお送りすることと致しました。
ご多忙のところを速記原稿の査読やご執筆をしていただいた先生方に厚くお礼申し上げます。
本資料が会員諸賢のご参考になれば,これに過ぎる悦びはありません。

平成30 年3 月

一般社団法人 日本労働安全衛生コンサルタント会
会 長 伊藤正人

平成29年度 労働安全研修会講演

(1)化学物質のリスクアセスメントの戦略的な進め方(PDF)

 国立大学法人 東京工業大学 橋本 晴男

リスクの見積りの基本/リスクアセスメントの進め方/リスクアセスメントの戦術/まとめ

(2)農作業における労働災害の実態(PDF)

国立研究法人 農業・食品産業技術総合研究機構 積  栄

農作業事故の概況と背景/代表的な農作業事故事例と要因/農作業事故対策の難しさ/今後の農作業事故対策の方向性

(3)安全の新しい捉え方とレジリエンスエンジニアリング(PDF)

株式会社テムズ研究所 北村 正晴

安全の歴史/さらなるニーズの浮上/実装の重要性/「安全」と「望ましい特性」~事例から/通常の「安全」を超えて/レジリエンスエンジニアリングへの助走/Safety- ⅠとSafety-Ⅱ/異常時着目から正常時着目へ/調整の重要性/安全に関与する人々の範囲/レジリエンスエンジニアリングの視点/レジリエンスを発揮できるための能力/補完的要件/実装のための具体策/遅れ型指標の限界/先行指標とRAG質問紙調査/適合化の方策/結果の図式化/レジリエンスのマネジメント/レジリエンスエンジニアリングとメタ知識/まとめに代えて

平成29年度 労働衛生研修会講演

(1)健康経営とその動向(PDF)

 特定非営利活動法人 健康経営研究会 岡田 邦夫

健康経営の普及啓発を、何故、したのか/労働力の確保が重要な課題/労働判例における司法判断/企業の健康管理の在り方/企業における健康づくり活動の評価/健康経営の考え方/健康経営オフィス/健康経営アドバイザー/健康経営の宣言、インセンティブ/わが国の労働者の国際評価

(2)過重労働問題~国が取り組む過重労働対策と過労死等防止対策推進法~(PDF)

株式会社 ボーディ・ヘルスケアサポート 茅嶋 康太郎

これまでの労災認定の経緯/睡眠時間と疾病の関係/脳・心臓疾患の労災認定基準/精神疾患の労災認定基準/国の過重労働対策/過労死等防止対策推進法/過労死等調査研究センターの調査研究/労災認定事案の例/今後の調査研究の課題/働き方改革と健康経営

(3)治療と仕事の両立支援(PDF)

国立研究開発法人 国立がん研究センター 高橋 都

「がんと就労」にそれぞれの立場で取組む/がん対策に関する世論調査/なぜ就労支援が重要か/実際の対応のポイント/主治医とのコミュニケーションのヒント/職場での就業措置を検討する時のポイント

 

 

 

 

2018-04-26 | Posted in 安衛コン資料No Comments »